ギルティクラウン(全22話)を見た結果 ネタバレあり
ギルティクラウンを1話で切ってしまっていた
最初に1話を見たときは厨二病設定を詰め込みすぎているせいで忌避感があった。だけど今回はなんとかそれを乗り越えて2話以降を見ることに成功した。
忌避感を抱いた理由
何に対して忌避感を抱いたのか3点挙げると、
①よくあるレゾンデートル問題をそのまま言葉にして提示してくる主人公。自分の能力のなさと日常のつまらなさを嘆く彼の姿が、生々しすぎて見ていられなかった。
②ヒロインの楪(ゆずりは)いのりがEGOIST(爆笑)というグループのボーカルなんだけど倉庫みたいな場所で歌い始めちゃって。そこで主人公と彼女が出会うといういかにもなベタ展開。まず、これが見ていて赤面するほど恥ずかしいというか「痛い」。あまりにも典型的過ぎる出会い方だった。
③それにとどめを刺したのがEGOISTのボーカルでメインヒロインの楪いのりが武器になってしまうこと(笑)どういうことかというと主人公が能力に目覚めて楪いのりの胸のあたりからなぜか武器を引っこ抜いてしまう。
これ
で最初に1話を見たときは切ってしまっていた。
厨二病設定が意外といける
今回全話見た感想をいうと結構面白かった。いわゆる「厨二病」アニメなんだけどその厨二病設定が面白い。
実は、主人公は楪いのり以外の人間からも武器を引き抜くことができるんだけど、そもそもこのアニメでの「武器」というものはその人間の精神を表していて武器の特性も十人十色、多種多様なのである。
色々な友達を武器にして闘うことで強敵を薙ぎ倒していくという今までにはなかったこの発想が本当に斬新で、本当にひどい(笑)。でも悪くない。
これは超ネタバレになるんだけど(見てない人はブラウザバック推奨)、
最終話(22話)で、やっぱりヒロインに主人公を助けさせたのが謎すぎる。もうあそこまでいったら脚本としては主人公に楪いのりを助けさせて彼の方を昇天させてほしかった。そして楪いのりが彼を想いながら鎮魂歌を歌ってる場面で幕を引いてほしかった(個人的な願望)。
続きが気になるという点ではいい作品でしたが、突っ込みどころ満載のアニメでした(それを含めて面白い)。
最後に付け加えておくとこのアニメ、「音楽がすごくいい」のでそれだけでも見る価値があると思います。というか音楽に釣られて今回全話見ることを決心したようなものです。