【アニメ映画】 クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦 【※ネタバレ注意】
あらすじ
ある夜、野原一家は全員揃って時代劇に出てくる様な格好をした綺麗な"おねいさん"の夢を見る。しんのすけが幼稚園から帰ると、犬のシロが庭を掘り返していた。その穴から見つけた文箱の中には「おらてんしょうにねんにいる」と読める汚い字とぶりぶりざえもんの絵が描かれた手紙が入っていた。埋めた覚えはないのにと訝しがるしんのすけだが、「おひめさまはちょーびじん」という一文を見て朝の夢を思い出し、"おねいさん"に思いを馳せながら目を閉じる。
目を開けた瞬間、しんのすけは夢で見た泉の畔に立っていた。訳もわからず歩いているうちに、軍勢同士の合戦に遭遇してしまう。最初は時代劇の撮影だと思い込むしんのすけだが、偶然から一人の侍の命を救う。井尻又兵衛由俊(いじり またべえ よしとし)というその侍は、命を救ってくれた恩からしんのすけを自分たちの城、春日城に案内してくれるという。そこには、しんのすけが夢で見た"おねいさん"こと廉姫(れんひめ)がいた。
(wikipediaより)
作品の評価
本作は『BALLAD 名もなき恋のうた』というタイトルで実写化もされている作品で前作『オトナ帝国の逆襲』と並んで評価は高く数多くの賞を受賞している。
2002年度文化庁メディア芸術祭アニメーション部門大賞
2002年度日本インターネット映画大賞・日本映画作品賞
2002年 第7回アニメーション神戸個人賞
第57回毎日映画コンクール・アニメーション映画賞
東京国際アニメフェア2003・劇場部門優秀作品賞
東京国際アニメフェア2003・個人賞部門監督賞
第22回藤本賞(wikipediaより)
野原ひろしは、相変わらず熱い
(しんのすけが、家からいなくなって過去に探しに行くことを決意するシーン)
みさえ「過去に行けたとしてどうやって帰ってくるの?」
ひろし「知らん!」
みさえ「はぁ!?」
ひろし「しんのすけのいない世界に未練なんてあるか!?」
みさえ「え……」
ひろし「みさえが嫌だったら俺一人でも行く!」
(戦場に向かったしんのすけを連れ戻すひろし)
みさえも命懸けでしんのすけを守る
(敵の大将が振り下ろす刀を間一髪で防ぐみさえ)
健康器具(ボディブレード)でみさえとしんのすけの窮地を救うひろし
(ここの作画すごいですね。愛を感じました)
しんのすけ、頭突きで大将を倒す
(これは痛い)
又兵衛の最期
しんのすけ、おまえが何故俺の下へやってきたか今わかった。
俺はおまえと初めて会ったあのとき撃たれて死ぬはずだったんだ。
だが、おまえは俺の命を救い、大切な国と人を守る働きをさせてくれた。
おまえは、その日々を俺にくれるためにやってきたのだ。
おまえの役目も終わった。きっと元の時代へ帰れるだろう。
馬鹿、泣くな。帰れるのだぞ。
そら、これをやろう。
お前の言うとおり最後にそれを使わないでよかった。
きっと、姫様も同じことを……
姫様の純愛
廉ちゃん。廉ちゃんは、お又のおじさんと結婚したかった?」
うん。
こんなに人を好きになることはもう二度とないと思う。
だから、私はこれから先誰にも嫁がない。
あのね、廉ちゃん、本当はおじさんも廉ちゃんのことを
もうよい!
もうよいのだ…… しんのすけ。
きんちょう
感想
今とは違う人間関係のありかた、合戦中におにぎりを握る女性陣、物語のキーとなる金打(きんちょう)という儀式、今はなき日本の伝統やら文化が滲み出てきているようでなにか不思議な感覚に襲われました(センスオブワンダーというものでしょうか)。
前作『オトナ帝国の逆襲』と同様ひろしの家族愛も熱い。「しんのすけのいない世界に未練なんてあるか!?」と言い切るひろし、合戦の中しんのすけを守るために走って連れ戻そうとする姿。劇場版クレヨンしんちゃんを見てるとひろしのことが大好きになりますね。もちろん命懸けでしんのすけを守るみさえの姿にも感動しました。
そして、春日廉(姫様)の純愛を貫く姿もいい。「こんなに人を好きになることはもう二度とないと思う。だから私はこれから先、誰にも嫁がない」
こんなこと言わせてしまう又兵衛はすごい男ですね。
(想いを伝えようとする春日廉と立場上それを拒まざるを得ない又兵衛)
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